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企画・講演
記念講演

記念講演【一般公開、無料、事前申込必要】*

テーマ:ゴリラの目で人間の子どもの不思議を考える

講 師:山極 壽一氏(京都大学 総長)

本大会プログラムの冒頭を飾る記念講演では、ゴリラ研究の国際的な権威である京都大学総長の山極壽一先生をお迎えし、人類学・霊長類学の視点から大会テーマである「乳幼児教育の本質」や「子どもの“存在・いのち”」に迫っていただきます。われわれ人間と同じ霊長類であるゴリラの目を通して、あらためて「人間の子ども」という存在のユニークさなどについて、興味深いご講演をいただけるものと期待しております。

プロフィール

山極壽一(やまぎわ じゅいち)

理学博士。専門は、人類学・霊長類学。1952年東京都生まれ。京都大学理学部卒業、同大学院理学研究科博士後期課程研究指導認定退学。日本学術振興会奨励研究員、京都大学研修員、(財)日本モンキーセンター・リサーチフェロー、京都大学霊長類研究所助手を経て、京都大学大学院理学研究科助教授、同教授2014年10月1日より現職。現在、京都大学総長。日本霊長類学会会長、国際霊長類学会会長、日本アフリカ学会理事、中央環境審議会委員、日本学術会議会員、国立大学協会副会長を歴任。

近著に『京大式おもろい勉強法』(2015年、朝日新聞出版)、『「サル化」する人間社会』(2014年、集英社インターナショナル)、『家族進化論』(2012年、東京大学出版会)、『15歳の寺子屋 ゴリラは語る』(2012年、講談社)、『暴力はどこからきたのか』(2007年、NHKブックス)、『ゴリラ』(2005年、東京大学出版会)など多数。アフリカ各地でゴリラの行動や生態をもとに初期人類の生活を復元し、人類に特有な社会特徴の由来を探っている。

教育講演

教育講演【参加申込等必要】**

 

テーマ:子どもの<いのち>を守る保育のあり方について考える -愛情深く、豊かな保育実践のために-

講 師:猪熊 弘子氏(ジャーナリスト・東京都市大学客員准教授)

教育講演として、埼玉県の保育所内での4歳男児死亡事件についてのルポルタージュ『死を招いた保育』(ひとなる書房)で保育制度や保育の質などに対して一石を投じ、第49回日本保育学会 日私幼賞・保育学文献賞(2011)を受賞された猪熊弘子先生にご講演をいただきます。猪熊先生には、4児の母親であり、ジャーナリストであり、また研究者でもあるという立場から、大会テーマの重要なキーワードである「子どもの“存在・いのち”」といった視点をふまえ、保育のあり方などについて鋭く迫っていただきます。

プロフィール

猪熊弘子(いのくま・ひろこ)

ジャーナリスト。東京都市大学人間科学部客員准教授。1965年横浜市生まれ。日本女子大学文学部英文学科卒業後、高校の英語科教諭を経て、フリー雑誌記者。現在、お茶の水女子大大学院博士課程前期(保育・児童学コース)に在籍中。世田谷区子ども子育て会議委員(2013〜)、日本子ども安全学会理事(2015〜)、「子ども安全管理士」(CCP)講師。ルポルタージュ『死を招いた保育』(ひとなる書房)で、第49回日本保育学会 日私幼賞・保育学文献賞受賞(2011)。育児雑誌『AERA with Baby』(2006〜2016)の編集統括として創刊から関わり、All About「保育園・幼稚園・子育て」ガイド(2006〜)に参加。近著に『子どもを守る防災BOOK』(学研)『「子育て」という政治〜少子化なのになぜ待機児童が生まれるのか?』(角川SSC新書)、翻訳書に『ムハマド・ユヌス自伝』『マザー・テレサ語る』(ともに早川書房)など多数。

待機児童などの問題を含む保育政策・制度、保育・教育の諸問題、保育事故、保育の質、子どもの防災(阪神大震災で被災した経験から)に詳しく、それらを主なテーマとして、執筆・翻訳のほか、メディア出演、講演などを行っている。また、研究者としては、海外および日本における「保育の質」について、保育事故や各国の制度のあり方などを通して調査・研究を行っている。

学会企画シンポジウム

学会企画シンポジウム【参加申込等必要】**

 

テーマ:第2弾「乳幼児教育学の過去・現在・未来への提言 ー学会充実期を迎えてー」

学会創設から四半世紀を迎え、第24回大会(広島大学)の学会企画シンポジウムでは、本学会が積み重ねてきた歴史について総括を行いました。今大会では、さらに第2弾として、本学会が充実期を迎えた今日、「乳幼児教育学の過去・現在・未来への提言」として、本学会や乳幼児教育学の将来展望について議論を深めることで、さらなる学会の発展と望ましい子ども達の未来への道標を示すことを目指します。本学会のみならず日本の学術研究の第一線で活躍されておられる、元日本発達心理学会会長の無藤隆先生、前日本保育学会会長の秋田喜代美先生、元大学評価―学位授与機構審査会委員の田中亨胤先生、本学会会長の日浦直美先生にご登壇いただき、話題提供をいただきます。

話題提供者 : 秋田 喜代美(東京大学 教授)

        無藤 隆  (白梅学園大学 教授)

        日浦 直美 (関西学院大学 教授)

        田中 亨胤 (岐阜聖徳学園大学 教授、兵庫教育大学 名誉教授)

大会企画シンポジウムI

大会企画シンポジウムⅠ(国際シンポジウム)【参加申込等必要】**

 

テーマ:「アジア地域における乳幼児教育の国際化への展望」

 急速に変化しつつある社会および国際社会の中で、「アジア地域における乳幼児教育の国際化への展望」をテーマに、国際機関や諸外国の研究機関・研究者とも連携を図り、大会企画シンポジウムを開催致します。

 我が国では、今日の少子少産化社会における将来への制度的対策として、2015年4月に「子ども・子育て支援新制度」が始まり、すべての子どもに質の高い幼児教育・保育を提供することができるかが問われています。新制度は目先の制度的改革に止まらず、子どもにとって最善の利益を優先できるかどうかの岐路に立たされています。そうした中で、今日の重要課題である保育所・幼稚園・認定こども園の望ましい在り方を模索していくことが急務となっております。

 また、近年、科学的研究の進歩により子どもに関わる解明が進み、今日諸外国では幼児教育の重要性への認識が高まりをみせており、こうした機会に日本においても質の高い幼児教育・保育の向上への契機となっていく可能性が期待されます。そのためには、欧米豪のみならず、アジアにおける乳幼児教育の制度の取り組みの状況や最新の保育現場における保育内容・方法の実践について深く理解し、研究することが求められていると考えられます。

 本シンポジウムでは、アジアの諸国・地域において乳幼児教育を中心的な立場でリードされ、さらに国際的な視点から乳幼児教育を研究され、国際的にも中心的役割を担われている5名のシンポジストの方々に御登壇いただきます。「アジア地域における乳幼児教育の国際化への展望」に向けて、アジア全体あるいはアジアの国・地域の乳幼児教育に関する制度・内容・方法等について、自由に忌憚のないご意見・ご提言をいただきます。

 本シンポジウムにおける先生方のご提言から、学会員がアジアの乳幼児教育の実態を深く知り、未来への展望をもち、自らが乳幼児教育に関する課題にどうかかわっていくのかを考え、互いに議論を深めていくための貴重なご示唆を賜れるものと期待しております。

企   画: 大会実行委員会:

       三宅 茂夫(神戸女子大学・教授)・

       米谷 光弘(西南学院大学・教授)

 

司   会: 米谷 光弘(西南学院大学・教授)・

       中坪 史典(広島大学・准教授)

 

話題提供者: 孔  美琪(香港:ビクトリア財団・理事長、世界OMEP・会長)

       張  義雄(台湾:精英國際教育集団・理事長)

       劉  郷英(中国:福山市立大学・准教授)

       孔  秉鎬(韓国:烏山大学・教授)

       北野 幸子(日本:神戸大学・准教授)

 

指定討論者: 増田 健太郎(九州大学・教授)

 

通   訳: 橋本 祐子(関西学院大学・教授)

       鈴木 正敏(兵庫教育大学・准教授)

大会企画シンポジウムII

大会企画シンポジウムⅡ【参加申込等必要】**

 

テーマ:「子どもの“存在・いのち”から考える ー心の“こえ”を聴こうー」

「子どもの“存在・いのち”から考える -心の“こえ”を聴こう-」をテーマに、大会企画シンポジウムⅡを企画、開催致します。本大会のテーマである「子どもの“存在・いのち”」に様々な角度からアプローチを行いながら、乳幼児教育や子どもの育ち・育てにかかわるわれわれが、今後いかなる意識や認識をもち、協力・協働し、子どもという「存在・いのち」に還元していくことができるのかを考えるための契機としたいと考え、企画致しました。

話題提供いただくのは、神戸女子大学・神戸女子短期大学の所属や学部・学科の異なる、また専門分野の異なる先生方にお願いしております。今回話題提供いただく先生方は、神戸女子短期大学:幼児教育学科、総合生活学科、神戸女子大学:看護学部、家政学部、文学部にご所属の、それぞれの専門分野で積極的に研究活動に取り組んでおられるのみならず、子どもの命や存在に関する非常にユニークな研究や活動などを積極的に展開されている先生方です。それらは、障害をもつ青年との創作活動、住環境計画学、家庭的保育の確立、小児看護、地域に根ざした保育などに関する研究や活動などに関するものです。

まさに、本大会の締めくくりとして、総括にふさわしいプログラムになることを心より期待しております。

企   画: 大会実行委員会

       大西 雅裕 (神戸女子大学 文学部 教授)

       柏原 栄子 (大阪人間科学大学 人間科学部 教授)

 

司   会: 須河内 貢 (大阪人間科学大学 人間科学部 教授)

       

話題提供者: 林  孝三 (神戸女子短期大学 総合生活学科 教授)

       永井 久美子(神戸女子短期大学 幼児教育学科 准教授)

       内  正子 (神戸女子大学 看護学部 教授)

       梶木 典子 (神戸女子大学 家政学部 教授)

       三宅 茂夫 (神戸女子大学 文学部 教授)

 

指定討論者: 小田  豊 (聖徳大学 児童学部 教授)

*記念講演は、一般公開とします(無料)。なお、記念講演への参加申込につきましては、後日発表致します。   

**教育講演、学会企画シンポジウム、大会企画シンポジウムⅠ、大会企画シンポジウムⅡの入場には、当日受付にて参加申込と参加費が必要です。なお、参加申込等をされた方は、大会中のすべてのプログラムにご参加いただけます。

 

※お問い合わせは、jseyc2016@yg.kobe-wu.ac.jpまでお願いします。

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